君の町

いつか夢見た火舞う陽炎
日本人形胸に抱えて
嘗て浮かべた惜しい深窓
届く日まで初音奏でる
泥に沈んで
鐘を奏でて
君の町へと
淡く滲んで

これから始まる古いアルバム
日本軍人海に沈んで
破壊神話を孕む妊婦を
描くことを拒む芸術
海に沈んで
月を奏でで
君の町へと
霞み忘れて

奏で始める夢の新城に
踊り狂う信者たち
狂おう狂わしたまえ
互いに始まりを胸に吟じて
始まらない物語を奏でることはない
歴史の始まりへと僕たちは旅立つ
歌え歌いたまえ
弾け弾けたまえ
消えたまえ沈みたまえ
君の町で祭り奏でよう

いつか夢見た火舞う陽炎
日本人形胸に抱えて
嘗て浮かべた惜しい深窓
届く日まで初音奏でる
泥に沈んで
鐘を奏でて
君の町へと
淡く滲んで