2020-01-01から1年間の記事一覧

虹色ミラクル

雨降りジメジメ午後一時 能天気に見上げられないよね 赤い傘の下で濁った水溜りをみて歩いた 憂鬱な雨雲のように私も灰色みたいで 誰か虹色をください 思うことすら烏滸がましく想える ああ、晴れろ! 雨雲よ去れ! 角ばった石ころ蹴って頬を膨らませる 一色…

Girl,grad the rose now.

安息を儚く散った春の巡礼眠る湖の岸辺音楽と詩で抱きしめられるならばギターと口笛を町風に乗せてリズムは続いていくのにな 時は金なり始まりあれば終わりあり諸行無常の響きを留めたくて走り出した女郎共よ冷めたビールを頬につけて昨日の傷に鍵を掛けた物…

僕の町を守るのだ

僕の町を守るのだ 頭にヘルメットを被って、ピストル持ってヘンテコな奴がやってくるのだ 暗雲が町に攻めてくるのだ 生命を賭けて守らなければならない 家計を棄てて戦わなければならない お腹が減っても闘うのだ 戦争なのよねこれ おじいさん、おばあちゃん…

星座

あれはデネブアルタイルベガ 星の名前をいくつしっている? 町の群衆のように有象無象 地球ぐらい覚えてやってくれ 親友ぐらい救ってやってくれ 朽ちる魂を生かしてやってくれ 雪の町でマフラーを編む季節 豊作な季節、耕す季節 求めれば気分によって人生甘…

咲いた 咲いたら

花は星が愛する季節を選ぶのに 冬に産まれる君は変わっているよね 痛くて辛くてむなしい季節に 花咲く君は笑えるのかい 誰もが羨む暖かい日差しを受け止めて枯れたくはないのかい 冬なんてきらいだ 生き物はみんな眠っているのだよ 星が眠る季節に君は咲いて…

S.O.S

『S.O.S、S.O.S。私です。私が必要です。あなたはあなたでなければなりません。緊急事態です。今すぐ私を示しましょう。そうでなければあなたは直ぐに生命を失います。失います』うるさい。私は自宅二階自室の窓から雲をみていた。青い空。空気の摩擦で、悪…

君の町

いつか夢見た火舞う陽炎日本人形胸に抱えて嘗て浮かべた惜しい深窓届く日まで初音奏でる泥に沈んで鐘を奏でて君の町へと淡く滲んで これから始まる古いアルバム日本軍人海に沈んで破壊神話を孕む妊婦を描くことを拒む芸術海に沈んで月を奏でで君の町へと霞み…

花語り

散りゆく花の名も知れず気高き丘を登りつつ見上げる星と舞う桜誰が見てるか事実と結果をああ春に囁く花語り さめざめ震え傘差さず人去る町に夢沸かず止まらぬ歌を聴いてくれ暑き血潮と湿る青空ああ春に囁く花語り 乾いた風に頬は揺れて待つ友忘れ町を去り落…

背中

裏切りばかりを気にしている人を愛することがこんなにも難しいなんていつかその手を離してしまうのだろうか。不安だ。君が苦境に立ったときに僕は自分の手を安全から切り離すことは可能なのだろうか。愛はいつだって僕に足りないんだ。自覚しているんだ。だ…

友へ

僕だって口を開けてため息を吐いた。なんだかそれが不自由のように思えてならなかった。僕たちはいつだって祈っていた。何がそこまで僕たちを化石と思わせるんだろう。 ここ自体に溺れるのは、何か勘違いと思えてならない。どうも首を横に捻りたくなる。産ま…

虚無にならなくていい

失敗しなくていいさ。求めていくうちに重ねていくもんだから。負けなくていいさ。勝っていったからって潰れていくもんでもないし。忘れようとしなくていいさ。大切なものは離れても心に残るんだから。手放すな。難しく考えないで。ふつうに生きていくことが…

涙流すベットで

命が尽きてしまうために不可抗力的に罪を犯してしまおうか。どのようなネットニュースでさえも、たとえこの身を焼き果ててしまっても、死の向こう側からこちらの世界は覗けないって考えるとどうも気が乗らない。誰が笑って、泣いたとしても僕自身が根本的に…

燃える夏の心

燃える夏の心が胸の中にある。留まろうとする、くだらない休憩がいつだって何処へも届かせようとしない。まだできる。きっとできる。そう言っているうちに年齢を重ねてしまった。胸の滞りを吐き出す前に、もう動けなくなるんだ。走り始めないくせに焦りを吹…

青い翼

抱きかかえて泣いてください胸に雨が降るならば傘もさします薄められない分厚い色が混ざる火傷もいとわないあなたが呼び込んだ私は色彩に流されても、涙さえ流せない感情の高まりを押さえ続けているたった一度きりの人生感情は破れてしまうのか一度破れてし…

『季節の訪れ』

進化、天下泰平別れの季節がなければ始まることもできない異質であることにどっぷり浸かってしまった異なりも平坦も注入することに怯える看板を背負うことが怖いのかな僕が痛みについて考えている間に傷んでしまった果実傷はこれほど早く回るのか腐ってしま…

『錯乱』

たいそうな志など持っていない曙を浴びるために深夜の光に手を伸ばしたのだよ社会に紛れるように無心で散歩できたならばと願うよいつまでも引き留めようとする僕自身に錯乱する未来からのやさしい手紙は燃やしちまった足を止めれば出会える夕日を見ることな…

8

他者に影響受けやすい僕。影響って受けていい部分と駄目な部分がある。自他の区別ができているかどうか。区別できた上での影響は、自分にとって何が大切でそうでないかがわかるから意味をもたらすことができる。そうでない場合は、よくもわからず影響受けて…

短歌231-240

231 星重ね 涎湧き垂れ ほっぺふき 破綻の胸を 背中は知らず 『崩壊』 232 美しき 花のくしゃみに 恋をする 花は散るのだ 人は泣くのだ 『恋は散るもの』 233 延々と 現のダンス 哲人の 幻交じり 見境つかず 『幻想的』 234 喜びが胸中通じ微笑んで握手重ね …

7

他人がどう感じるにしても。情緒不安定で不真面目で落伍者で不快でもいいや。僕という感覚が、確実に認識できることが大切。そうしていつか、僕の位置を認識できる。今すっごく戸惑ったり、もどかしい気持ちは未来財産になる。どうしたら分からないもいつか…

詞 11-15

11 「くらげの花」実りある 誓いの花も横断の 世の不条理にさめざめの 時雨にとけて漂いの 迷子のくらげ 一輪の 美と醜混ざり満開の 祝福さえも皮肉だと 笑いも枯れて誘いの 喧嘩に痛み これからと 無罪の背中からかいの 無垢のいたずら忘れてと 坊主はいっ…

短歌221-230

221 目の前を 避けて行路を 君塞ぎ 黙り静まり 互い見合いて 『好き者同士』 222 形見て精神薫る丘滲み一番星にゆるむ山頂 『確認』 223 護られぬ誓いの呪文重ねては見境もなく床に溶けたい 『割れる花』 224 掛ける虹 前後不覚に 陥った 深い溝に 炒めた涙 …

6

出来ることと出来ないこと。不器用だし、やりきれていないから不明なことだらけ。年齢だけ重ねて、何も出来ないようなそんな気はする。だから少しでも、色々な思索を重ねて、何者かになれたらいいなと。

5

若いときは夢に重さを感じて、憂鬱な気分となっていました。様々なものがありふれた世の中で、あまりにもチンケな自分が輝いたとしても夜空に輝く小さな星でしかない。名前も正体も不明なまま知らないうちに消える。知られても手に取られることのないまま。…

短歌211-220

211 羽音が 頭髪揺らす 目を塞ぎ 引きずり散りぬ 砂穴の蟻 『最高の世界か』 212 東北の 貝を乱して ベンチいぬ 野球帽着て 歪んだ笑みの 『知らない親父』 213 肉体の 淡い萌芽に ささやかな 毛糸のほつれ 淫らな時報 『久方の活動』 214 折り方を 知らぬま…

4

何か言われることを恐れている?大切なものであるとき、何かそのものでいてはいけないような言動に恐れを抱いて、大切なものを放り出しそうになり、実際放り出した。それは僕が傷つかないような行為。本当に大切ならば、放り投げない。大切なものは傷つかな…

3

信じた正しさが強いわけではないけれど、その正しさを咲かせることが僕の運命だからと呼吸続ける。

2

上手く受け止められないことと出会って、苦しんで。胸が痛くなって、逃げたくなって、辞めたくなって、頭抱えて、体調崩して。 逃げたかったら逃げたらいいし、辞めたかったら辞めたらいいし、無理やったらやらんだらいいし、しんどかったら休んだらいいし、…

短歌211-220

211 走り出せ 荷物持たずに 青空へ 未来は拓けた 羽ばたけ幼児 『光の射す方へ』 212 このままで いたくないだけ 夜の岸 蛍をはなち 俳句を詠んだ 『焦り』 213 考えないで 泳いで世界 見つめたい ぷよぷよ魚 溺れたい 『ぶよぶよのさかな』 214 口に出す 辛…

詞6-10

6『回転木馬』 「届くことはない」届かせたくはない想いはいつだって僕だけのもの「かわいい人」かわいい人形実感はいつだって傲慢なんだもの「君はそこにいて、笑っていて」僕はそこにいなくて、ニヤついていて君の幻想だけを頭の中で抱きついている「いつ…

短歌201-210

201 夢緩く 甘い道のり 千鳥足 消えゆく美声 あぶくの出会い 『さよなら、いい夢を』 202 解析度 腕交わしたが 霧覆い 見間違えたと 君は思わず 『自立は以前から』 203 夏日差し 川の交流 腕の蝶 花火は軽く 日差しは溶けて 『ショック』 204 愛ですか 花の…