短歌1-100 10選(ではない)

100首詠んだので、特に気に入ったのを10首選びました。
10個選ぼうと思ってましたが、7首しか選べませんでした。他は有象無象です。
感想もつけます。

 

3.
麦わらの
舞台が包む
花嫁を
ワイン呑むなら
次の酒場で
『麦わらの花嫁』

感想
はじめに詠んだもの。
好きな人の名前を呼ぶならば、敬語から変容される時、次の名前は本当に大切な名前を呼びたい。
そういう短歌です。


14
目が痛い
心を吐いた
減るワイン
春に連れてって
夜の怪物
『誘惑』

感想
僕は涙は流せませんが、だから流すことに憧れています(不純…)。
状況と流れを上手く描けた気がして、優越感に浸れる短歌でした。


22.
寄せる波
懺悔が続く
キリギリス
砂を集めて
道にばらまく
『奇跡』

感想
詠んだときはなんとも思っていませんでしたが、何か物悲しさと歩みが描かれている気がして選びました。


24.
親密な
青葉失くして
似た握手
木漏れ日のキス
枯葉で隠し
『短い遊び』

感想
なんとも言えない関係、状況を秘め事として実行されている。
シチュエーションが好きです。キスを枯葉で隠すってのが(//∇//)


41.
幾つ寝て
あなたの皺を
撫で愛でる
忘れたと酒
僕は注ぐか
『過去を撫でて』

感想
やりきれない気持ちと愛。

最近は人の皺、染み。罪や弱さ。そのような部分をとても愛おしいものと覚える感性が生まれています。


78.
水をやる
冬が咲きます
まばたきを
どう許される
梅雨を呼ぶ唄
『唄声』

感想
なにか良い空間が描かれています。


89.
気がつけば
貴方ばかりが
目に浮かび
「ビョウキなのよ」と
黒猫に言う
『恋煩い』

感想
恋煩いです。そのまんまです。

 

以上。
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